販売ステージの印象を変える
『呼吸で心を整える』は1月の下旬に一等地の販売ステージを確保し、その台を工夫して16
面ができる状態を作り、150冊のボリューム陳列に出版社から送られてきたパネルをつけて仕掛け売りをスタートさせました。
その時、表紙やパネルに使われているフレーズが一見のお客さまにはわかりづらいものだろうと思われましたので、作品と読者をつなげられるようなフレーズを探し出し、手書きのPOPを作成しました。
そのおかげでお客さまの支持を得ることができ、まずまずの販売実績を上げることができました。突出した売上とはなりませんでしたが、週間ベストの上位に食い込むことができました。
2月の月間ベストを出してみるとビジネス書の分野で3位に入っています。
ただ週単位の売上の推移を見てみると、好調だった月の前半に比べ、後半の週は数字的に落ち込んできている印象を受けました。
仕掛け売りを始めて1か月が過ぎると、陳列がマンネリ化するように感じられることもあり、そろそろパネルやPOPを変えるタイミングが来ているのかなと思いました。
仕掛け売りをスタートさせた時点では、出版社から送られてきたパネルをそのまま使い、手書きのPOPをつけてお客さまにアピールしました。
ただ、ボリューム陳列にパネルとPOPを付けた商品展開では最初にお客さまの目に入ってくるのはパネルです。その印象によってその場の印象が随分と変わってきます。
パネルの出来映えで売上が左右されることも多いと思います。売れている場合は最初につけたものをそのまま使い続けることもあります。
月間ベストの第二位に入っている『自分を変える習慣力』は、12月2日の仕掛け売りスタートから3か月間パネルを変えていません。
今回は仕掛け売り開始からほぼ1か月が経過すること、売上の先細り感が見えてきましたので、そろそろパネルを変えるタイミングが来たと判断しました。
パネルはデザインやレイアウトが同じパターンだと、キャッチコピーだけ変えても目に入ってくるイメージや受ける印象は変わり映えがしません。色遣いやレイアウトを変えるとガラッと印象が変わっていきます。
この時点で、これまで使用していた印刷物で作ったパネルに対し、二年目女子の文庫担当の仕掛け売りで成功している手書きのパネルを使ってみようと思いました。
書きあがったものはラミネート加工します。ラミネートすると色がより鮮やかに浮き出てきます。それを使用済みのパネルに貼ると出来上がります。
印刷されたものと手書きではその印象が全く違うことがよくわかるでしょう。
爆笑アウトロー小説
ここに誕生
心に何か残る読書がしたい方お断り
ただただ面白いだけの小説です
メインコピーでこの作品の全体像を紹介し、サブコピーで手に取ってほしいお客様向けにおすすめの理由を説明しています。これが作品と読者をつなぐ言葉になっていると、売上が倍増していきます。
さて、『呼吸で心を整える』のメインコピーとサブコピーを何にするか決めなくてはなりません。もう一度作品をチェックして、作品と読者をつなぐことができそうなフレーズをピックアップしていきます。
・呼吸は自律神経なのに意識的にコントロールできる
・呼吸は脳と深くつながっている
・マイブレス式呼吸法は心の筋トレ
・呼吸法の基本は息を吐き切ること
・息を吐き切ると呼吸は自然と深くなる
・深い呼吸は落ち着かせ、集中力を高める効果をもたらす
・自分の心を思い通りに操る呼吸法
・意識して呼吸をコントロールすると自律神経もコントロールできる
この中で、著者の意図を読者に伝えるのに一番ふさわしいと自分が考えたのは下記のフレーズでした。これをメインコピーにします。
サブコピーは最初は深い呼吸を取り上げようと思いました。
呼吸法の基本は息を吐き切ること
息を吐き切ると呼吸は自然と深くなる
深い呼吸は落ち着かせ、集中力を高める効果をもたらす
メインコピーと並べてみるとつながりがあまり感じられませんでしたので考え直し、フレーズを並べなおし、言葉を調整したものをサブコピーにしました。
息を吐き切ると呼吸は自然と深くなる
深い呼吸は落ち着かせ、集中力を高める効果をもたらす
メインコピーと並べてみるとつながりがあまり感じられませんでしたので考え直し、フレーズを並べなおし、言葉を調整したものをサブコピーにしました。
呼吸は脳と深くつながっている
意識して呼吸をすると
自律神経の働きもコントロールできる
自律神経の働きもコントロールできる
2月末から出来上がった手書きパネルに変えました。色もデザインもレイアウトもそれまでのものとは全く変わりました。
事務所に持ち帰った取り替えたパネルを見てびっくり。コピーが変わっていたのです。ビジネス書の担当者に聞いてみると、今日出版社の方が来て変えたということでした。
色遣いやレイアウトが変わっていれば気付いたはずなのですが、コピーが変わっただけでしたので全く気付かなかったのです。手書きで販売ステージの印象を変えたいので、手書きパネルを使用します。Tさん、せっかく入れ替えてくれたのに申し訳ありませんでした。