パネルとPOPのコピーを変えて訴求力を高める
入社2年目女子の文庫担当は『ビッグデータ・コネクト』の1000冊突破を記念して、2016年2月からもう一度売り伸ばすことを決めました。その背景には、この作品の販売実績が全国第一位であると出版社担当者から知らされたことがありました。
単品の販売実績で全国第一位を取るということは中規模の店にとってめったにないことです。その地位を確固たるものにしておきたいという思いが生まれて、再度の売り伸ばしを決断したようです。
再度の売り伸ばしに当たって、一等地でのボリューム陳列を再構築しました。入り口の販売ステージのテーブル1台を確保して18面積みをつくり、同時に文庫売場のラックを一台を使って8面×5段の40面展開を開始しました。
大きな展開をするためには商品の量的な確保が必要です。出版社に追加注文をして250冊レベルの在庫を持つようにしました。
拡販のリスタートに当たり、POPパネルのコピーをどうするのか、という課題が浮かび上がってきました。切り口を変えることによって新鮮さを保ち、お客さまへの訴求力を高める必要があるからです。
拡販のリスタートをした時点でパネルのコピーは下記のフレーズが使われていました。
担当者おすすめ
ITを知り尽くした著者が
完成度の高い警察小説を書いた
それがおすすめの理由です
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POPのコピーをパネルに使用してしまいましたので、違うコピーで手書きPOPを作成し直しました。思いの外このコピーが当たったように思います。
2015年4月10日発売
10か月と10日経過して
この店単独で
1000人のお客さまに
お読みいただいております
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再度の拡販では2か所での商品展開になりましたので、店の入り口にはおすすめの理由を明記したこれまで使用していたパネルを使い、大きな商品展開を開始する売り場内のラックには新たなパネルをつくり直しました。
ラックの大きさに合わせてサイズを調整しましたので、通常使うパネルよりもかなり横長のものが出来上がりました。 つくり直したパネルのコピーは下記のようになりました。
ありがとうございます。
おかげさまで1000人のお客さまに
お読みいただいております
当店文庫担当 イチオシ銘柄
パソコンで作成しましたのでカラーのパネルになりましたが、色あいが地味で、陳列された場所に並べてみるとちょっと沈んでしまう印象がありました。そこで作品の下に敷く布の色を変え、POPの色遣いもそれに合わせて再度調整し直しました。
大きな商品展開にパネルだけでは賑わい感が出ませんので、手書きPOPを2種類作成しました。ひとつは全国第一位を強調しました。
おかげさまで
全国第一位に
なりました
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もう一つのPOPには日付と実数を記入したものです。シンプルですが事実を反映した数字の訴求力が強くなったように感じられました。
2016年1月末現在
当店単独で
1045人の方に
お読みいただいております
商品の展開を大きくし、パネルやPOPのコピーを書き換えたことで売上が好調に推移し、週売30以上が復活しました。そうなると売上の伸張とともに数字を変えてさらに訴求力を高めることができます。
2016年2月15日現在
当店単独で
1116人の方に
お読みいただいております
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こんな風に定期的にPOPの数字を書き換えていくと、このPOPを見ること自体を楽しんでいただけるようになるのではないかと思っています。
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